昭和55年度 高等学校卒業
井上真紀さん
Inue_maki_san1<略歴>
ヴォーカリスト。舞踊家。ハワイアン文化・フラ研究家。
ホームページアドレス:http://www.lovenotesjoy.com


 

 

 

 

 

 


止まることの無い自然破壊の行為....人間が自発的に軌道修正しなければ恐ろしいことが起きてしまう...

そんな不安を胸に抱いていたのは私だけではなかったでしょう。

ああ、ついに起きてしまった...テレビの前で津波のカウントダウンを聞きながら、頭の中は真っ白になりました。

割れたガラスと本が散乱したマンションの15階の自宅を2日かけて片付け、犬3匹と共に湘南の実家に

向かいました。何はともあれ、自然の近くに身を置く方が安全な気持ちになれると思ったからです。

窓の外には風の形に大きく揺れる竹林の木々。少し歩けば、海の向こうの空を茜色に染めながら沈んでゆく太陽。湘南の自然は、その美しさで語りかけて来るようでした。

自然は完璧なのだ。酷くもあるがやさしくもあり、全てのつながりの中、ひとつの大きな法則の上に成り立っている。そんな言葉が胸に浮かびました。風も、木も、海も、山も、動物も、鉱物も。自然の一部であり続けるものは常に完璧なのですね。

人間だけは、そこから外れた行動を選択する自由がある分、道を誤ったらとことん迷子になってしまいます。

古来日本人は、優れた美的価値観を持ち、自然の恵みを優雅に受け取ると共に、

畏敬の念を決して失うことはありませんでした。便利である、利益を生む、ということに価値を置いてきた

近頃の私たち人間は、真実、愛、美を第一に考えて行動する必要があると確信します。

今回の災害を通して、すでに多くの人々の心の中で、何かが大きく変わったのではないでしょうか。