松ぼっくりフォーラム

第4回『松ぼっくりフォーラム』のご報告

今年で4回目を迎える『松ぼっくりフォーラム』が12月8日(土)小学校ホールにて開催されました。

これまでは様々な分野の第一線でご活躍なさっておられる諸先輩方より、貴重なご経験や社会に出てからの心構えなどをお話いただき、主に在校生を対象に行われてきましたが、今年度は初の試みとして講演会とシンポジウムの二部構成とし、来年の湘南学園創立80周年記念行事のプレ企画にふさわしく盛大に執り行われました。
現在建設中のカフェテリアにおける「”食育”の重要性」をテーマとした講演とシンポジウムにて、食の意義について共に考える貴重な集いとなりました。

【 第1部 】 「食の安全と健康を考える」
              矢澤一良先生(小学校27回卒)による講演会

東京海洋大学教授で機能性食品研究の第一人者でいらっしゃる矢澤一良先生は、「機能性おやつ」を開発するプロジェクトを進めておられます。
講演は「知育(脳)・徳育(心)・体育(体)」の健康を保つための支えになるのが『食育』であることから始まり、コマのイラストに例えられた食事バランスガイドを見ながらのご説明、病気を治す「治療医学」より病気になる時期を遅らせる「予防医学」が重要なこと、平均寿命と健康寿命の違い、「医食同源」に倣い日常的にヘルスフードの摂取が必要であること、海の恵みであるマリンビタミン、特に鮭に多く含まれるアスタキサンチンの効能、DHA+EPAについて、ゴボウの驚くべき健康効果などを、時にはユーモアも交えて大変わかりやすくご説明いただきました。

【 第2部 】 食育に関するシンポジウム

高田和男氏(高校13回卒)の司会進行によるパネルディスカッションは、矢澤一良先生、料理研究家の朝倉倭文子様(高校9回卒)、辻学園理事長、有薗教諭、田辺後援会副会長、PTA代表、生徒代表がパネリストとして参加されました。
海外でのご経験が豊富な朝倉先生からは、ドイツ留学時の食生活や中国の水事情などのお話、『食育』についてはバランスの重要性と、覚えやすい「まごはやさしい」(ま…豆、ご…ゴマ、は(わ)…わかめ等の海藻、や…野菜、さ…魚類、し…しいたけ等キノコ類、い…いも類)をお教えいただきました。
中高生徒代表は、学園祭で出展したラーメン作りについて、食材の仕入れへのこだわりや、試作と失敗を繰り返しながら苦労の末に完成した体験談を語ってくれました。
その話を聞き、最後に総括を任された矢澤先生が「我々の研究そのものです」と感激され涙を流される場面もありながら、和やかに会の幕を閉じました。
湘南学園、同窓会、教職員、PTA、後援会による『チーム湘南学園』主催の80周年記念プレ企画シンポジウムは、おかげさまで大成功を収めることができました。
皆様方の多大なるご協力に心より御礼申し上げます。

◆ 矢澤一良先生 著書のご紹介 ◆
『おいしく楽しく、からだにいい! 機能性おやつ』(監修)  扶桑社
『アスタキサンチンの科学』                          成山堂書店 
『科学が解き明かした 高麗紅参 神秘の薬効』              祥伝社
『とろろ昆布ダイエット バイブル』                       JULIAN
『元気の秘密は「超回復」―丈夫なカラダ、強いアタマ』    プレジデント社
『超健康物質 「DHA」』                  現代書林

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